そこで、少し宇津木台の家のご紹介を。
広めのポーチを入った先にあるのは、7帖強ある通り土間と繋がる14帖強のリビング/ダイニング。
通り土間は玄関の代わりにもなり、そこに薪ストーブを設置。
リビング側に寄せてあるので、土間に下りなくても薪ストーブで調理も可能。
薪ストーブにはヒートシールドを設置してあるので、うしろがガラス窓でも平気です。
リビングととひとつながりになった土間から見える庭は、
以前に建っていた家から引き継いだもの。
やっぱり緑があると良いですね。
土間とリビング/ダイニングの間には、障子を設えました。
冬期のは土間からの熱損失も大きいため、
薪ストーブを使わないときには、
閉めてもらっておいた方が、室内を冷やさないで良いという配慮からです。
2階はほぼ1室空間。
まだお子さんが小さいので、将来間仕切りが作れるように、
下地と梁をあらかじめ入れてあります。
家具で仕切っても良いかもですね。
南北に長いベースは、ロフトもしっかり取ることができます。
ロフトへは固定階段で上れるので、重い荷物を持っていても大丈夫。
2F室内とは縦格子で繋がっているので、湿気がや熱気がたまる事もあまりありません。
また、空気齢の高い(空気が汚れている)空気の集まるロフトから抜くために、
このロフトに24時間換気扇を設置しています。
階段下に設えたちょっとした空間。
当初は階段下収納で計画したのですが、照明の付け方を工夫してこじんまりしたニッチに。
もうちょっと設えを工夫すれば、書斎コーナーに十分ですね。
町並みから見た宇津木台の家。
ちょっとセットバックして、コンクリートブロックの塀が無いだけで、
町並みに対してずいぶん開かれた印象になります。
この地域は「地区計画」という、ある意味街の美観に関するルールがある地域なのですが、
地区計画から見ても、こういう開き方が良いのではないかと考えていました。
今までのスタンダードから少し進化させた「宇津木台の家」。
色々勉強になりました。